自筆証書遺言の訂正方法と具体例

掲載日 : 2014年1月20日

自筆証書遺言とは、遺言者が、①遺言書の全文、日付及び氏名を自書し、②これに押印することにより成立する遺言です。
自筆証書遺言は、簡単に作成することができるため多くの人に利用されていますが、遺言は民法に定める方式によらなければ、無効になってしまいます。

遺言を全文間違いなく作成することは大変ですし、作成後に修正する場合もあり得ます。
書き損じた場合の修正・加筆・削除といった訂正の方法も厳格に定められているので注意してください。
なお、訂正方法は煩雑で一般の方には間違いも多く見られます(訂正したうちの75%は訂正方法が間違っています)。
訂正方法が正しくても、何か所も間違うと訂正の跡が多くてわかりにくい遺言書になりかねないため、トラブル回避のためにも最初から作成し直す方が無難であるといえます。

訂正方法

1)訂正

  • 訂正する箇所を二重線で消し、その近くに訂正後の文字を記入します。
  • 訂正した箇所に押印します。
    ※印鑑は遺言書で押印したものと同じ印鑑を使用
    ※訂正前の文字が読めるようにしておく
  • 訂正箇所の欄外(又は遺言書の一番最後に)に、○字削除、○字加入と記入し、その下に遺言者本人の署名をします。

2)加筆

  • 加筆したい箇所に、{ のようなカッコを記入します。
  • 加筆したい文字を記入し、文字の近くに押印します。
    ※印鑑は遺言書で押印したものと同じ印鑑を使用
  • 加筆箇所の欄外(又は遺言書の最後に)に、○字加入と記入し、その下に遺言者本人の署名をします。

3)削除

  • 削除する箇所を二重線で消します。
  • 削除した箇所に押印します。
    ※印鑑は遺言書で押印したものと同じ印鑑を使用
    ※削除する文字が読めるようにしておく
  • 削除箇所の欄外(又は遺言書の最後に)に、○字削除と記入し、その下に遺言者本人の署名をします。

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【コラム執筆者】
勝司法書士法人
司法書士 勝 猛一