株式上場について⑧J-SOX(内部統制)とは

掲載日 : 2014年1月13日

平成20年(2008年)4月1日以降開始する事業年度から日本版SOX法(J-SOX法)が施行されました。
これを受け、上場会社においては、財務諸表について、監査法人(公認会計士)による監査を受けるとともに、内部統制の監査も受け、両方の監査証明が必要となりました。
他方、上場準備会社においては、直前2期間の財務諸表について、監査法人(公認会計士)による監査が必要ですが、内部統制の監査は必須とはなっていません。しかし、上場すれば内部統制の監査も直ちに必要となることから、実質的には上場準備段階において整備を進める必要があるため、上場審査においても問われているのが現状です。

J‐SOX法(内部統制監査)の概要
「内部統制」とは何でしょうか。一言で表現すると「不正や誤謬を起こさない、起こさせない仕組み」です。インプットデータとアウトプットデータの照合や帳簿間の照合、上司の承認や内部牽制等、会社で行われている日常的なチェックや管理体制のことをいいます。
内部統制が適切に整備、運用されているかどうかの責任は、第一義的には会社にあります。そこで、内部統制が適切に整備、運用されているかをまずは経営者が評価して、その経営者の評価が正しいか否かを監査法人(公認会計士)が監査するというのがJ-SOX法です。

監査役監査、内部監査制度との相違
監査役監査は、文字どおり監査役が行う監査です。他方、内部監査は、各従業員が定められた職務を規程等に沿って適切に運営しているか否かを、任命された内部監査人が第三者の立場からチェックする制度を言います。これらに対して、内部統制監査は、監査法人(公認会計士)が行う監査であるため、外部監査である点で大きく異なります。また、監査役監査や内部監査では、会社の運営業務全般を監査対象とするのに対し、内部統制監査は財務報告に係る業務に重点が置かれています。

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【コラム執筆者】
田中豪経営会計事務所 / 船場中央税理士法人
公認会計士, 税理士 田中 豪