賃借人の残置物を強制撤去できるか~賃貸借契約が未了の場合~

2020年4月13日
カテゴリー : 不動産賃貸、不動産取引

私が所有する物件の賃借人が、先日夜逃げをしました。
事情があって、この物件を売却したいのですが、夜逃げをした賃借人の残置物が大量に残っており、物件の購入希望者からも、この残置物を処分してもらえないと購入できないと言われています。
夜逃げをした賃借人は未だに行方不明なのですが、どのようにすれば、この残置物を処分することができますか。

50代 男性

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専門家の回答

弁護士 浜本 光浩 先生の回答

浜本綜合法律事務所

回答

1.滞納賃料に基づく差押え
賃借人が夜逃げをして住んでいないとしても、賃借人との賃貸借契約は終了していませんので、賃料は発生しています。
そこで、家主であるあなたは、賃料滞納を理由として賃貸借契約を解除するとともに、滞納賃料の支払いを賃借人に求めることができます。
そして、滞納賃料の支払いを命じる判決を得れば、この判決に基づき、賃借人の残置物に対し、差押えをすることができます。
差し押えた残置物を、あなた自身が買い取れば、残置物の所有者はあなたになりますので、自由に処分することができます。

2.行方不明の賃借人に対する訴訟提起等
行方不明で、裁判所からの書類を送る先が分からない相手に対しても、訴訟提起等を行うことは可能です(公示送達・民事訴訟法110条)。
裁判所書記官が公示送達を認めた場合には、裁判所の掲示板に訴状等が掲示され、掲示された日の翌日から2週間の経過を以て、相手方に訴状等が届いたものと取り扱われます。

補足

「売却等の都合で、裁判手続をする暇がない場合にどうすれば良いか。」というご質問が多く見られます。

差し迫ってどうにかしなければならないということであれば、別の倉庫等に仮置きしてとりあえず場所を空けるということにせざるを得ないでしょうが、賃貸借契約未了の場合に、物件内に立ち入って荷物を搬出すること自体(仮に荷物を処分しなくても)、住居侵入罪等に該当するリスクがあります。
また、所有権は消滅時効にかからないことから仮置きしたものを処分することもできず、かなり厄介なことになります(行方不明の元の賃借人が文句を言ってくることはなかろうという前提で思い切って処分してしまうのと、リスクという点では大差ないと思います)。

このため、結局は、元の賃借人と連絡が取れない場合には、リスクを回避するためには裁判手続きを踏むしかない、ということになるのが実情です。

回答日:2020年4月15日

弁護士
浜本 光浩
浜本綜合法律事務所