遺産分割協議未了の場合の不利益について

2018年8月31日
カテゴリー : 相続・遺言

遺産分割未了の不利益

1.長兄のAの死亡
相続登記を行なっていないと聞いています。
長兄の配偶者Bはこれより前に死亡しています。
その時の詳細な資産状況は分かりませんが、長兄名義の不動産は①居住用の土地建物、②月極駐車場として賃貸していた土地のみだったようです。

2.次兄C一家の管理
長兄夫婦の間には子供がおらず、近所に住む、次兄C一家が勝手に不動産を管理することになりました。
私はあまり良い気がしなかったものの、自分が離れた場所に居住しているため、特に口出しはしませんでした。

3.現状
次兄Cの死亡により、現在は甥Gが不動産の管理を行い、駐車場の収入を受け取っている状態です(固定資産税は甥Gが負担)。
居住用の土地建物は空家。

私も高齢になってきて、長兄Aの時代から相続登記を行っていないことが気になっています。
もはや、相続で取り分が欲しいとは思っていませんが、子供Hに余計な面倒を掛けたくありません。

何か私たち家族に不都合なことはあるのでしょうか。

60代 男性

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専門家の回答

司法書士 脇田 直之 先生の回答

IS司法書士法人/IS行政書士事務所

回答

ご質問ありがとうございます。文面から察するに、長兄Aさん死亡後、次兄Cさんが亡くなられたという前提で回答させていただきます。

遺産分割協議未了の不動産があると、その分割協議が終わるまでは相続人全員が管理責任を負うこととなります(民法918条1項)。例えば空き家となっている家が火災で隣家に延焼したり、朽ち果てて隣家へ崩れたりした場合、隣家への損害賠償責任を相続人全員で負う可能性があります。

また、遺産分割協議をするときはそのときの相続人全員が遺産分割協議書に署名捺印をする必要がありますが、相続人中に署名捺印を拒否する方がいる場合、遺産分割全体が進まなくなり、全員で協議が成立するまで相続財産の管理責任を負うこととなります。遺産分割協議未了のまま放置し、順次相続が発生して相続人が増加するほど、協議がし難くなることが想定されます。

遺産分割協議を行い、その旨の相続登記まで行っておけば、その後はその登記名義人が管理責任を負うこととなります。

したがって、早めの遺産分割協議と相続登記をされることをお勧めします。

補足

【遺産分割協議・相続登記の方法】
実質管理者が甥Gとのことで、所有者もGでかまわないということであれば、その旨の相続登記をします。

具体的には
(1)次兄の嫁D、甥Gと質問者E様が長兄Aの相続により次兄Cが不動産を相続した旨の遺産分割の話合いを行い、その内容を記した遺産分割協議書を作成し、D,G,Eが署名と実印を押印する。
(2)、(1)の遺産分割協議書と戸籍謄本、D,G,Eの印鑑証明書を添付して次兄Cを不動産の名義人とする旨の登記を行う。
ことになります。

その後CからGへ名義変更する手続きは次兄C一家がすることですので、不動産がC名義になった段階で、質問者様のご家族は原則として管理責任を負わなくなることとなります。

回答日:2018年8月31日

司法書士
脇田 直之
IS司法書士法人/IS行政書士事務所