相続廃除とは?相続させたくない場合

2018年6月1日
カテゴリー : 相続・遺言

私には妻と子供2人(長男と長女)がいます。
長男は若い頃から非行を繰り返し、ことあるごとに親である私たち夫婦に暴言を吐いたり、金の無心をしに来ていました。
いつかはしっかりしてくれると願っていましたが、30歳を超えた今も遊び歩いています。

私の住んでいる地域は田舎であり、村祭りや墓参りといった行事が残っていますが、こうした行事は長女夫婦が私に代わって参加してくれるようになりました。

この調子では、私の死後、妻と長女夫婦に迷惑がかかりそうな気がします。
「相続廃除」があると聞きましたが、長男を相続人から廃除しておくことは可能でしょうか。

60代 男性

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専門家の回答

司法書士 染田 直樹 先生の回答

染田司法書士事務所

回答

相続人廃除が認められる可能性があります。
ただし、ご長男は推定相続人にあたりますので、推定相続人の廃除を家庭裁判所に請求する必要があります。

解説

相続人の廃除は、将来相続が開始した場合に相続人となる方(以下、「推定相続人」といいます。)に下記の廃除事由があった場合、被相続人の意思で相続人から除外する制度です。

廃除事由
①被相続人に対して虐待
②相続人に対して重大な侮辱を加えたとき
③推定相続人にその他の著しい非行があったとき

相続人の廃除に関するポイントです。

①家庭裁判所に請求して、相続人の廃除を認めてもらう必要がある。
相続人の廃除は、廃除された相続人にとって、相続人でなくなる(遺産をもらえない)という重大な効果が発生します。そのため、例えば、被相続人の一時的な感情により廃除されてしまわないように家庭裁判所に請求して、廃除を認めてもらう必要があります。

②相続人の廃除は、遺言書でもできる。
相続人の廃除は、生前に家庭裁判所に請求してもできますが、遺言書に○○を廃除する旨を記載してすることもできます。その場合も、相続が開始したら、共同相続人または遺言執行者から家庭裁判所に廃除の請求をする必要があります。

③廃除事由は抽象的な表現となっているため、個々の事案ごとに判断される。
上記①のように、廃除される側にとって不利益となるため、家庭裁判所が廃除の妥当性を審査・判断します。

④排除された推定相続人は、遺留分も失う。
遺留分とは、法定相続人が最低限の遺産を取得できるように認められた制度で、その各相続人が持っている最低限の割合をいいます。たとえば、分かりやすい例で、遺言書に、愛人に全部の財産を遺贈すると書かれていた場合、相続人には遺産が1円も残らないことになります。それでは相続人のその後の生活が困るので、一定の割合に応じて、各相続人は、遺贈を受ける方に対して、遺産の一部を相続人に戻せと言えます。
なお、被相続人の兄弟姉妹が相続人となる場合(たとえば、子供がいない夫婦で、さらにご両親も亡くなっている場合)は、元々遺留分が認められていません。この場合は、遺言書で、たとえば「夫に全財産を相続させる(遺贈する)」と記載すれば済みます。

⑤相続人の廃除が認められた場合、代襲相続が起こる。
相続の廃除が認められると、廃除された方は相続人でなくなります。代わって、その方に子がいれば、その子が代わって、相続人となります。

その他、相続人の廃除と似た制度として、相続欠格があります。
相続欠格は、相続人の廃除と同様に、特定の相続人を、相続人から除外する制度です。
欠格事由に該当すれば、法律上当然に、相続人から除外されるという点で相続人の廃除と異なります。

回答日:2018年6月1日

司法書士
染田 直樹
染田司法書士事務所