尼崎市の地域情報

基本データ
面 積 50.72k㎡
人 口 445,503人(H28.1)
人口増減率 ▲1.4%(対H24比)
住宅持家率 全体のうち、48.0%
うち戸建住宅 65.9%
うち分譲マンション 29.7%

平成25年住宅土地統計調査
平成28年住民基本台帳など

1.尼崎市の全体情報

1)概要

尼崎市は兵庫県南東部にあり、大坂平野の西部の一部を構成しています。
市内には大阪神戸への移動に便利な阪急神戸線・JR東海道線・阪神本線が東西に走り、宝塚市や伊丹市に繋がる南北の縦断ルートとしては各市市営バスや各私鉄バスが運行しています。
この他、JR福知山線を通じた宝塚市や三田市方面、JR東西線を通じた京橋や東大阪方面、阪神なんば線を通じた奈良方面への移動も可能であり、交通利便性に優れています。

尼崎市は工場の町として知られていますが、こうした工業地域は主に南部に集中しており、市の中南部は商業地域的な要素が多く、中部や北部にかけては良好な住宅地域が形成されています。
市内の地勢は概ね平坦であり、利便性も高いことから人口は兵庫県下4位(人口密度は兵庫県で1位)の都市となっています。

淀川、猪名川と武庫川デルタ地区に生まれた尼崎は「大物浜」とも呼ばれ、川の運ぶ土砂の堆積によって海岸が南に進展し、その地を人々が開発して農地や町を築いてきた経緯があります。近世には阪神間唯一の尼崎城の城下町となり繁栄し、近代には旧城下町を中心とした行政区域としての尼崎町が成立し、何度か周囲の村を合併して現在の尼崎となりました。

高度成長期には工業生産の拡大や急速な都市化とともに地下水の汲み上げによる地盤沈下の問題や大気汚染などの公害問題が発生しました。地盤沈下で市内の40%が海水面よりも低い地帯となりましたが、現在ではこれらの地域を風水害から守るため、外海と運河を仕切る水の砦(尼崎閘門)が築かれています。また、公害問題については工業用水道の設置や公害防止協定の締結など公害対策が図られています。

こうした中、昭和50年代以降になると臨海部工場群など製造業による公害が減少する一方、道路公害や生活排水などの都市・生活型公害の比率が高まり、市は快適な生活環境への取り組みを始めました。具体的には公園の設置、緑化の推進、尼崎市都市美形成条例による美的歴史的景観の保全と創出、水環境をはじめ自然と触れ合える環境づくりの推進が挙げられます。この結果として、旧城下の寺町や、久々知広済寺及び近松記念館周辺の「近松の里」などの景観整備、庄下川浄化などの成果が表れています。

また、尼崎市全域が市街化されており、緑化が進めにくい中で環境整備を推進してきた実績により、平成5年には(財)都市緑化基金ほか主催の第13回「緑の都市賞」を受賞しました。
「公害」から「環境」へと変化した行政による住みよい街づくりが今後も期待されます。

2)住宅地

尼崎市は大阪府に隣接し、古くから大企業・中小企業を問わず大阪府の西側におけるものづくりを担ってきた街です。住宅地としての観点から、尼崎市を大きく分類すると以下の3つに分けることができます。

  • 北部   阪急沿線より北の住宅地域
  • 中南部  国道2号より北における住宅・商業・工業混在地域
  • 南部   国道2号より南における住宅・工業混在地域

北部では、昭和初期に阪急沿線を中心にした開発が進み、現在では緑豊かな環境の下で良好な住宅地域が形成されています。
西宮市に近接する地域では住宅地としての趣が強く、特に武庫之荘エリアは西宮市に肩を並べるほど人気が高く、価格水準も尼崎市内の他地域に比べ、一段高水準となっています。

中南部では特に平成9年以降、JR東西線の開通やJR「尼崎」駅前の大型商業施設や高層住宅街などの再開発により近年は活況化が見られます。

南部では、古い町並みなどが残っており、下町的な雰囲気も多いですが、近年は阪神「尼崎」駅前の再開発も進められている他、臨港付近では緑化をはじめとした住環境づくりが進められており、従来の公害のイメージが変わりつつあります。

開発の余地が少ない北部に比べ、中南部や南部においては開発の余地が残されていることから、今後の発展が期待されています。

また、上記の分類以外に「山幹通り」、「JR鉄道敷き」、「県道42号線(尼崎宝塚線)」などの幹線道路ごとに地域の印象が変わることが多いのも尼崎市の特徴と言えるでしょう。

3)商業地

尼崎市内の主な商業施設は以下の通りです。

  • COCOE(ココエ)
    JR「尼崎」駅前(平成21年開店)。
    駅直結の好アクセスが自慢で4つの主要なテナント(百貨店・総合スーパー・シネマ・フィットネス)と100を超える専門店が揃う、あまがさき緑地新都心の核となる複合商業施設です。 名前はConfort(快適)、Covenience(便利)、 Energy(活力・賑わい)の頭文字をとっています。
  • コストコ
    次屋3丁目(平成15年開店)。
    アメリカ生まれの会員制倉庫型店舗として関西エリア初の倉庫店として開業しました。食品からファッション、インテリア、雑貨に至る幅広い商品構成になっています。
    電車での便が悪いものの、尼崎市内だけでなく周辺都市からも来客があり、賑わっています。
  • さんさんタウン
    阪急「塚口」駅前(昭和53年開業)。
    様々なショッピング街をはじめとして、映画館やカルチャーセンターまで幅広い施設が魅力です。その他、市役所のサービスセンターや年金相談センターもあります。
    1番館、2番館、3番館という3つのビルが空中の遊歩道で結ばれたユニークな構成となっています。
  • つかしん
    阪急「稲野」駅下車徒歩約4分、JR「猪名寺」駅下車徒歩約5分。
    昭和60年、西武百貨店を核に美術館や飲食店などが揃う、阪神間最大級の郊外型の複合商業施設としてオープンしました。
    昭和18年には「グンゼタウンセンターつかしん」としてオープン。甲子園球場の約5倍という広さに200店以上の店舗が揃い、温泉施設やスポーツクラブ、噴水がある公園もあり、買物以外でも楽しむことができます。

4)工業地

尼崎市は従来から第二次産業が大きな比重を占めており、臨海部においては鉄鋼や化学など工場が、また内陸部では一般機械や精密機械などの工場が多数立地し、阪神工業地帯の主要な一部を担ってきました。
尼崎市の工業地域は主に大規模工場は湾岸部に、中小規模工場や作業所などは尼崎市のほぼ全域に見られます。特に大浜町や西高洲町など国道43号線以南の湾岸部はそのアクセスの良さから大企業メーカーの工場が多く、物流も含め外部からも人気が高くなっています。
近年はグローバル化や長引く経済情勢の低迷による事業所の廃止が見られる他、臨海部における重厚長大型産業からの転換が進み、内陸部においては工場周辺の住宅化など工場以外の土地利用が進んでおり、工場の市外転出も多く見られます。
そこで、近年は尼崎産業の都市型化を推進する拠点として、平成5年に産業育成・支援施設や研究開発からなる「尼崎リサーチ・コア」が整備され、平成13年にはものづくり支援センターがオープンし、地域企業の技術力高度化や新たな事業展開などを応援する取り組みが行われています。
また、企業の新規立地や増設などの促進を図るため、平成16年「尼崎市企業立地促進条例」、平成20年「企業立地促進法に基づく尼崎市の基本計画」により地域と行政が一体となった産業の活性化に取り組んでいます。
その他、平成22年に工業立地法の緑地面積率などを緩和し、企業立地を促進する環境整備が図られています。

2.各エリアの情報

尼崎市のエリア情報

3.お役立ち情報

1)人口と世帯

尼崎市の人口はここ数年減少傾向にありますが(図-1)

尼崎市の人口の推移

兵庫県内における人口密度は依然として高い状態にあります。人口構成割合を見ると、全国や兵庫県よりも15歳以上の人口割合がやや高いことが分かります(図-2)。

尼崎市の人口構成割合

2)持家率と賃貸率

住宅の所有の関係を見ると(図-3)、尼崎市における住宅総数のうち持ち家率は約62%であり、借り家率(約35%)を上回っています。このため、尼崎市においては、賃貸より持ち家が好まれるようです。
なお、持ち家派の中でも一戸建派が約71%を占めており、分譲マンション派(約24%)をリードしている状態です。

尼崎市の持家率と賃貸率

3)地価公示価格の推移

尼崎市の住宅地の価格は、ここ数年堅調に推移していることが分かります。

尼崎市の住宅地の地価公示

尼崎市の商業地の価格は平成22年頃に底を打ち、ここ数年堅調に推移していることが分かります。

尼崎市の商業地の地価公示

参考:
平成25年住宅土地統計調査、平成28年総務省住民基本台帳、国土交通省・地価公示など