西宮市の地域情報

基本データ
面 積 99.96k㎡
人 口 488,736人(H28.1)
人口増減率 +1.0%(対H24年比)
住宅持家率 全体のうち、51.5%
うち戸建住宅 58.4%
うち分譲マンション 39.9%

平成25年住宅土地統計調査
平成28年住民基本台帳など

1.西宮市の全体情報

1)概要

西宮市は兵庫県南東部にあり、南は大阪湾岸から北は六甲山地の北部に至る南北に細長い街です。
阪神間の中間に位置する閑静なベッドタウンとして知られ、西宮市南部の市街地には阪急神戸線・JR東海道線・阪神本線の私鉄各線が東西に走り、大阪神戸へは15分程度で行くことができるという利便性もあり、平成22年には推計人口で兵庫県第3位の都市となっています。

多くの文化人や芸術家が移り住んだ瀟洒な邸宅や別荘も多く、大正から昭和初期の日本の芸術にも大きな影響を与え、西洋文化の要素を取り入れた独自のスタイルは当時の先端を担い、「阪神間モダニズム」と呼ばれました。
一方で新年に福男選びでも知られる西宮神社や名水「宮水」で造られる灘五郷の酒蔵など、古来からの伝統を継承しており、東西文化がうまく融合した土地柄が西宮の街の土台となっています。

古くは西国街道と中国街道が移動が出会う交通の要衝であったことから宿場町として、また西宮神社の門前町として栄えました。
大正期には大阪神戸間を結ぶ交通の回廊として鉄道や道路などの交通網の発達に伴い、大都市近郊住宅地として発展してきた経緯があります。市内には西宮七園(甲東園・甲子園・甲陽園・苦楽園・香櫨園・甲風園・昭和園)と呼ばれる地域があり、有数の高級住宅地として有名です。
現在では美術館や博物館などの文化施設と大学や短大などの教育施設が多く存し、文教都市としての住環境が良好であり、住みたい街ランキングでは1位になることが多い街でもあります。

また、市内のほぼ中央には瀬戸内海国立公園六甲地区が広がり、甲山、蓬莱峡など緑豊かな行楽地が多くあります。南部市街地には夙川公園などの桜の名所や武庫川公園の松並木なども有名で、自然に恵まれた環境であると言えます。その他、阪神甲子園球場や新西宮ヨットハーバーなどのスポーツ施設も擁することから、レジャースポットとしても人気を集めています。

なお、市内には約100店舗の洋菓子店がひしめき合い、スイーツ天国としての顔も併せ持つようになってきています。

西宮北口と西宮神社

(左)西宮北口周辺     (右)西宮神社

2)住宅地

西宮市を大きく分類すると以下の3つに分けることができます。
西宮市内で住宅を探す人は、まず3つのエリアで住みたい場所を大まかに選び、その次に沿線や駅を選ぶという傾向にあります。

  • 北部  北部はJR福知山線「生瀬」駅、「西宮名塩」駅を中心にしたエリア
  • 中部  阪急神戸・甲陽線、JR東海道線の各駅を中心にしたエリア
  • 南部  阪神本線の各駅を中心にしたエリア

北部は地域的には神戸市北区、三田市などとの類似性も見られます。
六甲山系の自然が残る緑豊かなこのエリアでは、古くは「清瀬台」、「生瀬高台」、「すみれ台」などがあり、続いて「名塩南台」、「名塩さくら台」などが分譲されました。西宮市中部に比べて住環境がよく、手ごろな価格でマイホームを購入することができます。

また、大正時代には大阪など都市人口の急増が郊外における土地需要を引き起こし、中部や南部において住宅地の開発や文化施設・レジャー施設の開発も進んだため、環境の良い住宅地が数多く存在することになりました。
特に中部においては高級住宅地が点在し、甲子園・甲東園・夙川・苦楽園周辺といった人気のエリアが多いため販売価格が高くなる傾向にあります。

南部は平成16年ららぽーと甲子園の開業を機に活性化してきています。中部における用地不足もあり、近年は南部でも宅地開発が進んでいますが、これら分譲地は大阪や神戸への利便性も良く、価格も西宮市中部に比べて概ね手ごろであるため、西宮市南部における取引が徐々に増えつつあります。

西宮市は神戸市と大阪市のほぼ中間に位置しており、居住環境や他エリアへのアクセスが良好なことから現在でも人口増加傾向にある街です。
ただし、他の都市と同様、山手地域のように閑静で景観の良い地域よりも駅から徒歩圏で生活型商業施設に近い利便性の高い住宅地が好まれる傾向にあります。近年では阪急「西宮北口」駅周辺の人気が高いことが例に挙げられます。
また、教育施設の不足から近年では一定の住宅開発に関しては規制があるため、西宮市は供給<需要となっている希少な街と言えるでしょう。

3)商業地

西宮市は大阪と神戸の二大都市の間に立地していることから、商業地については元来近隣住民に対するサービス型のものが主流でした。
しかし、「阪急西宮ガーデンズ」や「ららぽーと甲子園」の開業をはじめとした沿道型の商業施設の開業により、市の内外を問わず集客できる施設が増加してきています。

  • 阪急西宮ガーデンズ
    西宮北口駅南(平成20年開店)。阪急百貨店、イズミヤとTOHOシネマが入っている複合型の商業施設として西宮市及び周辺市のみならず、県外からも集客している人気スポットです。
    周囲には図書館や市役所の出張所もあるアクタ西宮、兵庫県立芸術センターもあるため利便性のみならず環境も良好です。
  • フレンテ西宮
    JR「西宮」駅南(昭和60年開店)。コープこうべやニトリが入るショッピングセンター。
    西宮駅南地区再開発事業の一環で目玉として建設された大型ショッピングセンター。フレンテ西宮が開店するまで西宮市には大型商業施設がありませんでした。
  • エビスタ西宮
    阪神「西宮」駅(平成13年開店)。阪神電車西宮駅高架下に広がる阪神百貨店と31の専門店からなる商業施設です。
    周囲には市役所をはじめとする官公庁もあり、西宮市の中核的役割を担っています。また、「えべっさん」の愛称で親しまれる西宮神社の門前町として下町情緒を残しつつ開発が進んで発展中です。

4)工業地

阪急「阪神国道」駅周辺から「今津」駅周辺までの地域には工場や倉庫などが、また国道43号以南においては古くから酒蔵があったことから、大手酒造メーカーの酒蔵や倉庫などが見られます。
埋め立て地である西宮浜や鳴尾浜において工業地が存在しますが、特殊な規制が少ないことや阪神高速湾岸線の存在などにより一定の需要が存在し、工業地としては比較的堅調なエリアとなっています。
この他、北部の中国自動車道西宮北ICの南側に物流センターも建ち並んでいます。

このように西宮市内にはいくつか工場などが見られるものの、西宮市はサービス業(第三次産業)が盛んであるため、他市に比べると工場や倉庫などは比較的少ないようです。

2.各エリアの情報

西宮市南部

西宮市のエリア情報

西宮市北部

3.お役立ち情報(投資家)

1)人口と世帯

全国及び兵庫県においても人口は減少傾向が継続しているにもかかわらず、西宮市の人口はここ数年増加傾向にあります(図-1)。

西宮市の人口と世帯

また、人口構成割合を見ると、日本全体として高齢化が進んでおり、兵庫県や西宮市においてもH23年と比べても高齢化率が高くなっています。ただし、西宮市においては、全国や兵庫県よりも若年人口の割合が高いことが分かります(図-2)。

西宮市の人口構成割合

西宮市における単独世帯割合は約48%です。確かに高齢者の単身世帯も推定し得ますが、人口構成割合のうち、65歳以上の割合が高くないことから判断し、周辺の学校へ通学する学生や都心部に通勤するシングルサラリーマンの人気が高いことが窺えます。

2)持家率と賃貸率

住宅の所有の関係を見ると、住宅総数のうち持家率は約51%、賃貸率は約41%であり、やや持家を選択する人が多いと言えます。
なお、持家を選択する人のうち、一戸建ての割合が60%近くで(約58%)、分譲マンションの割合(約40%)をリードしており、西宮市内では分譲マンションより一戸建てが好まれている状態と言えます。

西宮市の持家率と賃貸率

3)地価公示価格の推移

西宮市の住宅地の価格は、需要が高いため、全国や兵庫県と比較すると不動産の価格は堅調に推移していることが分かり、全体として上昇傾向が継続しています。
ただし、利便性が劣り、高齢化の際立つ地域では下落傾向が継続しています。

西宮市の住宅地の地価公示価格の推移

西宮市の商業地の価格は平成22年頃に底を打ち、その後は価格は上昇傾向にあります。
西宮北口エリアは、西宮ガーデンズなど周辺施設の好調や背後の住宅地におけるマンション立地増を受け、広域的な需要を集めて堅調に推移しています。

西宮市の商業地の地価公示価格の推移

参考:
平成25年住宅土地統計調査、平成22年国勢調査、平成23年・平成28年総務省住民基本台帳、国土交通省・地価公示など