大阪市浪速区の地域情報

基本データ
面 積 4.37k㎡
人 口 70,671人(H28.4)
人口増減率 +11.0%(対H24比)
住宅持家率 全体のうち、11.4%
うち戸建住宅 38.7%
うち分譲マンション 57.1%

平成25年住宅土地統計調査
平成28年大阪府推計人口など

1.浪速区の全体情報

1)概要

浪速区は大阪市の中央部に位置し、おおむね千日前通から南側、JR大阪環状線今宮駅から新今宮駅の北側までをその範囲としています。
浪速区の人口は6万3千人で、近年の都心回帰の傾向や、再開発の進展などにより再び増加傾向にあります。世帯数は4万3千世帯を超え、都心に近い割に家賃が比較的手頃なため、若年男性の単身者世帯、外国人の居住が多くみられます。
地勢は平坦で、気候は温暖、面積は4.37k㎡と大阪市で最も狭い行政区です。

南海電鉄のターミナルである難波地域、大阪有数の電気街である「でんでんタウン」、長い歴史をもつ「大阪木津卸売市場」、十日戎で有名な「今宮戎神社」などを擁し、市内でも有数の商業地域として知られています。また、大阪のシンボルともいえる「通天閣」や「ジャンジャン横丁」がある新世界などもあり、大阪の下町としても全国的に有名です。

区内北部及びその周辺には、南海電鉄、JR大和路線、近鉄・阪神電鉄、地下鉄御堂筋線・四つ橋線、千日前線が乗り入れる大阪有数の大ターミナルである難波駅が存しており、梅田、神戸、奈良、和歌山いずれの方面に向けても非常に便利な地域です。

区内西部には南海汐見橋線、大阪環状線、区内東部には南海本線・高野線、地下鉄御堂筋線・四つ橋線・堺筋線が走っており、ほぼ全区域が鉄道駅に徒歩圏内にあります。
自動車利用についても、阪神高速環状線・堺線の出入口が点在し、国道25号、26号、43号といった幹線道路が縦横に走っていることから、非常に便利です。

浪速区の都心再開発プロジェクトとしては、JR湊町駅跡地の再開発として、関西国際空港や地方都市をつなぐ交通拠点と商業機能を持つ「OCAT」、「なんばHatch」などの入る湊町リバープレイスを中心としてオフィスビル、高層マンション群と産経新聞社などを誘致したルネッサなんばプロジェクトのほか、南海なんば駅前、大阪球場跡を再開発した商業施設、シネマコンプレックスとオフィスビル、高層マンションの複合体である「なんばパークス」などの大規模プロジェクトが進められてきました。その他、南海会館の建替え計画も進んでいます。

歴史的には、浪速区の区域は江戸時代に大きく発展し、紀州街道が通じて街並みが形成され、旅籠、商家がたち並ぶ、大阪の南口として賑わいました。また、難波新川が開削されるとともに道頓堀川西部には諸国から集められた木材を扱う問屋が軒を並べ、難波新川東側には難波新地の茶屋街が賑わいを見せていました。

近代に入り、明治18年にわが国初の私鉄となった阪堺鉄道が難波~大和川間に開通、明治22年(1889年)大阪鉄道が湊町~柏原間に開通、さらに、明治33年(1900年)大阪高野鉄道が西道頓堀(現汐見橋)~堺東間に開通し、短期間のうちに鉄道網の整備が進展しました。
明治36年には、第5回内国勧業博覧会が、現在の新世界から茶臼山東側にいたる地で開催され、活況を呈しました。跡地は、天王寺公園となったほか、新世界の通天閣、ルナパークを中心として、一大歓楽地となりました。
明治後期から大正初期にかけて市電の敷設が進み、商工業もこのような交通手段の拡充発展にともない、大きく発展しました。

浪速区は大正14年4月、大阪市の第2次市域拡張により南区(現:中央区)から分区によって創設されました。その後、昭和18年に南区・西区・天王寺区・西成区との間で区の境界を調整し、現在の区域となりました。
昭和20年3月の空襲では焦土と化しましたが、戦後いち早く復興に取りかかり、戦後復興土地区画整理事業は平成3年3月末に完了し、道路、町並も整備されています。

今後は国際化・情報化に向けた新しい魅力ある街の誕生とともに、これらに対応した都市環境整備が進められ、浪速区は大きく飛躍しようとしています。

大阪市浪速区のなんばパークスと通天閣

(左)なんばパークス   (右)通天閣

2)住宅地

大阪市浪速区においては、従来盛んであった木材問屋、履物問屋といった問屋街が衰退した土地、事業所・工場の跡地が住宅に転化した経緯があり、住宅地の他に何らかの用途の建物が混在しており、住宅地域として純化された地域はありません。
交通利便性が良好である割に、不動産価格が低いため、若年層の需要が高いと言えるでしょう。

3)商業地

浪速区の商業地は概ね次のように分かれています。

  • 中央部
    ・「難波」駅を中心として、高島屋大阪店、なんばCITY、なんばパークスなどの商業施設が集積しています。
    ・中央区と共に大阪の一大繁華街を要しています(ミナミ)。
  • 東部
    堺筋沿い、その背後には日本橋の電気店街が形成されています。近年はアニメグッズ等の店舗も建ち並び、海外旅行客の来訪も期待されています。
  • 南東部
    通天閣を中心とする新世界の歓楽街が形成されています。
  • 2.各エリアの情報

    大阪市浪速区の各エリア

    3.お役立ち情報

    1)人口の状態

    大阪府全体の人口は減少傾向にありますが、大阪市全体・浪速区の人口は増加傾向にあります(図-1)。浪速区の人口は、平成28年と平成24年を比較すれば、約11%の増加率を示しています。

    大阪市浪速区の人口の推移

    また、人口構成割合を見ると、全国や大阪府と比べて、生産年齢人口(15-64歳)の比率が高くなっています(図-2)。
    ※大阪市の中でも北区・中央区・西区・浪速区といった都心部では70%を超えています。
    一方、老齢人口(65歳以上)の比率は都心部では低く、20%以下となっていますが、浪速区では老齢人口の比率は約20%となっており、結果的に年少人口(14歳以下)の人口構成割合が低くなっています。

    大阪市浪速区の人口構成割合

    2)持家率と賃貸率

    住宅の所有の関係を見ると(図-3)、住宅総数のうち持家率は約11%に留まっており、所有より賃貸を選択する人の割合が多いと言えます。
    なお、持ち家を選択する人のうち、一戸建ての割合が約39%であり、分譲マンションの割合(約57%)が多い状態です。大阪市浪速区には店舗なども多いことから、戸建住宅の供給が少ないことが一因と言えるでしょう。

    大阪市浪速区の持ち家率と賃貸率

    3)地価公示価格の推移

    大阪市浪速区の住宅地の価格は、大阪都心部に至便な立地であるといった利便性により、地価は上昇傾向にあります。

    また、大阪市浪速区の商業地の価格は上昇傾向にあります。ただし、純粋な商業地の取引というよりは、マンション用地が高値で取引されていることに起因する状況にあります。

    大阪市浪速区の商業地の地価公示価格の推移

    参考:
    平成25年住宅土地統計調査、平成28年総務省住民基本台帳、国土交通省・地価公示など