根抵当権とは?抵当権との違い

掲載日 : 2016年1月20日

普通の抵当権は全額返済を行って債務が消滅すれば消滅し、融資を受けるごとに抵当権を設定し、返済ごとに解除し、これらの登記を行う必要があります。
特定の金融機関と融資と返済を繰り返すような法人にとっては、実務上使い勝手が悪いものと言えます。

一方、根抵当権は抵当権の一種ですが、債務がなくなっても消滅しないため、融資を受けるごとに抵当権の設定、返済ごとに解除を行う必要がありません。
まず融資の上限(極度額)を定め、その金額の範囲内であれば、何度でも融資を受け、返済したりすることができます。

例えば、極度額が1億円と定められた場合、1億円の範囲内であれば、1,000万円であっても、5,000万円であっても借入が弾力的に認められます。

こうした特徴から根抵当権は、金融機関から融資を受け、返済を行うという不特定多数の債権行為を継続して行う会社の利便性を考慮した制度と言えるでしょう。

抵当権  金融機関から融資を受けた際に抵当権を設定し、その返済が終了した後は抵当権を抹消する。
住宅ローンや一般の借り入れに幅広く活用されている。
根抵当権  金融機関は融資の上限(極度額)を決定し、その範囲内で何度でも融資を受け、また返済を行うことができる。
銀行とその取引先の間で、常に資金を貸したり返済したりするような場合
事業性の資金の担保として利用される。

【コラム執筆者】
IS司法書士法人/IS行政書士事務所
司法書士, 行政書士 脇田 直之