債務整理とは?メリット・デメリット

掲載日 : 2014年10月30日

住宅ローン・その他の借入金が支払えなくなった個人、または借入金の支払が苦しくなった法人が、法律を利用するなどして借金(債務)を整理することを債務整理といいます。

債務整理の具体的な手段には、任意整理民事再生破産などがありますが、事情に応じて各種手続きの特徴を理解した上、どの手続きが最良であるかを判断する必要があります。
ローンの支払いが困難で債務整理を検討されている場合は、できるだけ早い段階で専門家に相談することが先決となります。

  概  要 メリット・デメリットなど
任意整理 裁判所などの公的機関を利用せずに債権者(金融機関など)と交渉をして、利息や毎月の支払額をカットしてもらい、負債を圧縮 ・費用が安く済み、簡単で迅速な処理が期待できる
・柔軟な対応が可能だが、不公平が生じる恐れもある
・個別の債権者の同意を得ることが必要
・近年は原則として元金のカットはない
民事再生
(個人)
裁判所に申立てを行う
再生計画には債権者の同意、裁判所の認可など一定の要件が必要
・小規模個人再生
・給与所得者等再生
(債権者の同意が不要な反面、要件が厳しい)
⇒いずれも継続的な収入の見込みがある個人が対象
※住宅資金特別条項
⇒マイホームを手放したくない個人が対象
民事再生
(法人)
同 上 ・法人は現在の経営陣が存続できることがある。
 (法律上、経営陣の刷新は必須事項ではないものの、実際は債権者の同意が必要)
・債権者多数の同意で手続きが進むが、再生計画失敗の場合は破産手続きへ移行する場合がある
・裁判所に収める予納金が比較的高額
破産 裁判所に申立てを行う ・破産管財人の下で手続きが進むため、適正で公平
・時間と費用がかかる
⇒上記2つの多くは法人の場合
(個人破産の場合は破産管財人がつかない「同時廃止」があり、時間は長くかからない)
・全ての借金の支払義務がなくなる

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【コラム執筆者】
フォーゲル綜合法律事務所 堺事務所
弁護士 藤田 さえ子