実需とは?仮需とは?

掲載日 : 2014年8月31日

実需(じつじゅ)とは、不動産を自分で利用することを目的とした取引をいいます。
住宅でいえば、郊外に住む人が利便性を求め、自分で住むために都心部のマンションを購入する場合、また、店舗や事務所でいえば、法人が新規出店のために店舗や事務所を借りる場合などです。

一方、仮需(かりじゅ)とは、不動産を他人に賃貸して収益を得るために購入、すなわち投資目的の取引をいいます。
仮需に基づく取引が増加し、短期間での値上がりを期待した売買差益(キャピタルゲイン)だけを求める不動産取引が投機的になると、不動産の利用価値からかけ離れた価格となる場合があります。これがバブルの発生につながり、実需に基づいた不動産取引が阻害されることになります。

実際、1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月におけるバブル期には不動産価格が実体経済から乖離し、マイホームが購入できなくなったり、法人が自社ビルを持てなくなるという社会問題が起こりました。

【コラム執筆者】
株式会社クラヴィス鑑定事務所
不動産鑑定士 伊東 玉喜