耐震住宅とは?免震住宅とは?制震住宅とは?

掲載日 : 2014年8月2日

地震の多い日本においては、住宅の耐震性について関心が高いと言えます。
地震の被害を極力小さく抑えながら、地震から家を守る対策が必要となりますが、地震対策の住宅工法は大きく分けて、耐震、免震、制震があります。

耐震住宅(揺れに耐える)
壁や柱など建物の構造自体を強化し、建物そのもので地震の振動に耐える住宅のことです。
建物自体は地震に耐えることができますが、内部にはそのまま揺れが伝わるため、家具の転倒、破損などの恐れがあり、内部の地震対策(家具の固定など)が必要となります。
特別な装置を使わないため、コストも比較的抑えることができ、国内のほとんどの住宅がこの工法です。

免震住宅(揺れを伝えない)
建物と地盤の間に積層ゴムやローラー等の層を設け、地震の揺れを建物に伝えにくくする構造の住宅のことです。
振動が建物に伝わりにくいため、建物や内部の家具などの損傷を防ぐことができます。
最近はこの安全性の高い「免震住宅」が注目されており、台風などの強風にも強く、一部住宅ローンの優遇が受けられる場合もあります。
しかし、コストがかさみ(250万円~500万円程度)、工期が長く、地下室がある住宅、土地が軟弱地盤や液状化しやすい地盤だと免震装置の設置が難しい、縦揺れには効果がない工法もあるといったデメリットもあります。

制震住宅(揺れを軽減する)
壁や柱、屋上にダンパー等の装置を設置し、地震エネルギーを吸収することで揺れを軽減する住宅のことです。
制震装置は、取り付ける住宅のプランや地盤に対する制約は少なく、免震装置に比べて低コスト(50万円~100万円程度)です。
また、余震や繰り返しの揺れに対して強いのが特徴ですが、免震に比べると揺れの軽減度合いは劣ります。

【関連コラム】
耐震診断とは?(依頼先と費用)
住宅の耐震性が不十分な場合における耐震改修について
木造住宅の耐震補強・工事のポイントについて

【コラム執筆者】
坂口建築計画
一級建築士 坂口晃一