巷の廃品回収業者って大丈夫?

掲載日 : 2014年6月24日

私の担当は廃棄物のお話です。

私たちの生活には、必ず廃棄物が付いて回ります。
飲み終えたペットボトルから、原子力利用後の放射性廃棄物まで、実に様々な廃棄物があります。

この廃棄物をどう取り扱って良いのか、それを規定する原則的な法律が「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(いわゆる「廃棄物処理法」)」です。

それでは、今回のテーマである”廃品回収”は法律にどう書いてあるのでしょう?

一般廃棄物とは?産業廃棄物とは?
まず、前提として廃棄物の種類を見ておきましょう。
廃棄物は大きく、「一般廃棄物」と「産業廃棄物」に分かれます。
産業廃棄物は、事業活動に伴って発生する廃棄物で、法令に規定のあるものです。汚泥や廃プラ、木くず、がれき類など、20種類程度が決められています。
一方、一般廃棄物は産業廃棄物以外の廃棄物をいいます。つまり、家庭から発生する廃棄物や、事業活動に伴って発生する廃棄物でも法令に規定のないものが一般廃棄物となります。

この一般廃棄物を、収集・運搬したり処分することは、原則として市町村の仕事になります。
もっとも、市町村だけでその全てを行なうことはできませんから、民間の事業者に委託することもできます。この時、委託を受けようとする事業者は、収集・運搬あるいは処分の許可をそれぞれ受ける必要があります。

一方、産業廃棄物を収集・運搬したり処分することは、市町村の仕事であるという原則もなく、民間の事業者でも主体的に事業として行なうことができます。もっとも、全くの自由ではなくて、収集・運搬あるいは処分の許可がそれぞれ必要となります。

廃品回収における留意点
では、廃品回収はどうでしょうか。
まず、この「廃品」は家庭から排出される廃棄物なので、一般廃棄物に当たります。
そうなると、回収と称して「収集・運搬」することは、それを仕事とするならばその旨の許可が必要となります。
ところが、多くの廃品回収業者は収集・運搬の許可を持っていません。
産業廃棄物の収集運搬業許可を持っていると言う業者もいますが、一般廃棄物とは別の許可で、その許可では一般廃棄物を収集・運搬することはできません。

廃棄物は、基本的に排出する者が責任を負うことになります。
無許可の者に任せて何かあった場合は、任せた者にまで責任が及びます。
廃品回収を依頼する時は、安易に業者任せにせず、管轄の行政庁に確認することが一番です。

【コラム執筆者】
行政書士北浜合同事務所
行政書士 池口 和広