資産価値が落ちにくい街の見極め方

掲載日 : 2014年6月5日

夢のマイホームを終の棲家として購入したものの、時として転勤や親との同居といった何らかの事情により引っ越しをする必要に迫られ、自宅を売却または他人に賃貸する可能性もあるでしょう。
このような場合も想定して、資産価値を重要視する人も多いと言えます。

1)資産価値の決定要素
資産価値はどのように計るのでしょうか。
簡単に言うと、「将来、売却(賃貸)したらいくらになるか」で計ることになります。
では、この資産価値を計るときの決め手となるものは何でしょうか。
不動産の場所や環境などを「ハード面」、建物を「ソフト面」に分けて考えてみましょう。

資産価値の決定要素

将来、マイホームを売却しようと考えた場合、買主が魅力を感じるのはソフト面とハード面のどちらでしょうか。
建物は資金さえあれば、ハイグレードなものを建築することができますが、どんな建物でも経年劣化していきます。一方、場所や環境は自分の力で変えることができるものではなく、確実に資産価値のポイントとなってきます。
やはり、資産価値を計る上で重要となるのは「ハード面(環境や場所)」と言えるでしょう。

2)資産価値が落ちにくい条件
資産価値を計る上で重要なポイントは環境や場所ということが分かりましたが、特にどのような点に注意すれば良いのでしょうか。

【交通利便性】
~都心部へのアクセスが良好~
・都心部ターミナル駅までの距離が短く、乗り換えなどのアクセスが良い
・人気沿線
・特急や急行の停車駅

【生活利便性】
~買物施設などの利便施設がそろっている~
・スーパー、デパート、駅前商店街といった買物施設が周辺にある
・国立大学、有名私立大学や進学率の高い中学、高校等教育施設が整っている
・図書館、スポーツセンターなどの公共施設がある
・日常通院するクリニックや総合病院が周辺にある

【安全性】
~セキュリティや安全対策が万全~
・防犯対策や防災対策がしっかりしている
・街並みが整備されており、避難経路が確保されている
・駅から現地までの道に防犯の死角となる場所がないか

物件価格や住宅ローンに目がいきがちですが、場所や環境の選択が大変重要です。
一生に一度のつもりで購入した住宅であっても、数年もしないうちに状況が変わり、売却することや人に貸すことがあるかもしれないので、いざというときのために資産価値の観点から不動産を選ぶ必要があります。
これを踏まえた上で、その街の環境や雰囲気が自分にとって快適かどうか見極めるのも重要なことです。

戸建住宅とマンションの価格相場と賃料相場→みんなの街の地域情報

【コラム執筆者】
地域分析研究所
不動産鑑定士 井上 基