一物四価とは(不動産の価格)

掲載日 : 2014年5月2日

日本では、一つの土地に複数の異なる価格があります。
実際の時価の他、公的な価格(公示価格、基準地価格、相続税評価額、固定資産税評価額)があるため、
一物四価・一物五価といわれます。
各々の意義・根拠法令・所轄官庁等が異なっており、1つの土地であっても異なった視点や尺度から評価されているため、複数の価格が存在しています。

一物四価

  実勢価格
(時価)
公示価格 相続税路線価 固定資産税
評価額
意義 市場において成立している現実の価格 土地取引の公的な指標。
公共事業の用地取得等の算定の基準
相続税や贈与税の算定の際の基準となる土地の評価額 固定資産税や都市計画税、登録免許税の算定の際の基準となる評価額
法令根拠   地価公示法 相続税法 地方税法
所 轄   国土交通省 国税庁 各市区町村
基準日   毎年1月1日 毎年1月1日 3年毎の1月1日
公表時期   3月下旬 8月上旬 4月初旬

一物五価
一物四価に、「基準地価」を加えて一物五価という場合があります。

【基準地価】
都道府県が毎年7月1日時点の土地の価格について調査し、9月下旬に国土交通省が発表しています。
公示価格が都市計画区域内を対象とするのに対し、基準地価では都市計画区域外の住宅地・商業地・工業地のほか、林地も含んでいます。

【コラム執筆者】
株式会社クラヴィス鑑定事務所
不動産鑑定士 伊東 玉喜