遺産分割の方法④共有とする分割

掲載日 : 2014年4月23日

遺産分割には、現物分割、代償分割、換価分割という3つの方法がありますが、遺産分割協議がまとまらない場合には以下の方法があります。

共有とする分割
共同相続人の間で話し合い(協議)がまとまらず、相続財産を各共同相続人の共有とすることがあります。

共有になると、将来の売却にあたっては、相続人全員の合意が必要となります。
また、共有者の一人が資金に困ったりして、換価(金銭に変える)や分割を求めることがありますが、共有者間で換価や分割の合意が成立しない場合には、提訴するといった多大な労力、時間、費用を擁する可能性もあります。

このため、共有分割は通常はお勧めできない分割方法となります。
現実的に共有が多く見られるのは、父が亡くなった後、母と子で共有するケースで、次の相続(母の死亡)で子が相続する間に限られます。

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【コラム執筆者】
佐々木・魚谷法律事務所
弁護士 魚谷 和世