遺産分割の方法②代償分割とは

掲載日 : 2014年4月19日

遺産分割には、現物分割、代償分割、換価分割という3つの方法があります。

代償分割
共同相続人のうち、一人または数人が不動産を取得し、他の共同相続人に代償金で補てんする方法を「代償分割」といいます。

例えば、長男が親と同居していて、住宅を長男が相続する場合です。
長男は住宅を相続する代償として、他の相続人に長男所有の現金や不動産を与えることとなります。

代償分割のメリット
不動産を分割することなく、特定の相続人に継がせることができるというメリットがあります。
特に、事業を営んでいる場合、営業上その不動産を特定の相続人が継承する必要がある場合などに有効でしょう。

代償分割のデメリット
代償分割にあたって、共同相続人全員の合意が必要となります。
また、不動産を取得する相続人が代償金を支払うことができる資力を有している必要があります。

代償分割の留意点
代償金を支払うことについては、遺産分割協議書に記載しておく必要があり、記載が無い場合には、贈与税の対象となってしまいます。
また、代償として不動産を与える場合、与えた方は不動産を時価で売却したものと見なされ、不動産譲渡所得の対象となるため注意が必要です。

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【コラム執筆者】
佐々木・魚谷法律事務所
弁護士 魚谷 和世