遺産分割の方法①現物分割とは

掲載日 : 2014年4月17日

遺産分割には、現物分割、代償分割、換価分割という3つの方法があります。

現物分割とは
個別の相続財産の取得者を決定し、各共同相続人に遺産を分割する方法を「現物分割」といいます。
例えば、不動産がA、B、Cとあるとき、Aは配偶者、Bは長男、Cは次男、というように不動産ごとに決めていく方法です。

現物分割のメリット
相続発生により、共同相続人間で相続財産が共有となっている状態を解消することが遺産分割の目的です。
共有の状態であると、不動産の利用や処分に関 して、共同相続人全員の同意が必要となりますが、現物分割により、各々の財産が特定の相続人の所有となり、各相続人が不動産の利用や処分をすることが可能 となります。

現物分割の留意点
大きい土地の場合であれば、分筆して分割することも可能です。
例えば、相続人が3人で相続分も等しい場合、土地AをA-1、A-2、A-3 に分筆し、各々が取得する場合があります。

現物分割の留意点

ただし、上図のように、面積を等しく分けても、角地など画地条件、道路条件が異なることにより各土地の価格が異なり、相続人の間で不公平感が出る場合があります。
このため、分筆にあたっては、分筆後の土地価格にも留意する必要があるでしょう。

代償金の併用
現物分割により遺産を分割する場合、各相続人が取得する土地の価格のバランスが悪く、各相続人の不公平感が生じる場合が多くなります。

現物分割と代償金の併用

例えば、上図のように長男と長女が同じ相続分を有するにもかかわらず、長男が3億円の収益マンションを取得し、長女が300万円の田舎の更地を取得したとします。
このような場合、長男が長女に代償金などで補完することもあるでしょう。

【関連コラム】
不動産の分け方(遺産分割の方法)
遺産分割の方法②代償分割とは
遺産分割の方法③換価分割とは
遺産分割の方法④共有とする分割

【コラム執筆者】
佐々木・魚谷法律事務所
弁護士 魚谷 和世