相続不動産の分け方(遺産分割の方法)

掲載日 : 2014年4月15日

遺産を実際に分割する時、現預金や上場株式のような分けやすい遺産だけであれば、分割もそんなに困難ではないでしょう。
しかし、不動産においては1つの不動産を数人で分けることは難しく、どのような分割方法を選択するかどうかで、相続人間で意見が対立することがあります。一般的に不動産の相続には以下の分割方法があります。

分割方法 特徴 メリット デメリット
現物分割 不動産をそのままの状態で分割 不動産を残すことができる 狭い土地や自宅などは分割することができない
代償分割 特定の相続人が特定の不動産を相続し、他の相続人に金銭を補填して分割 不動産を分割せずに特定の相続人に継がせることができる 不動産を取得する相続人が代償金を支払うことができる資力が必要
換価分割 不動産を売却し、その売却代金を分割 公平にわけることができる ・他人に貸している土地や先祖代々の田畑、自宅などは簡単に売却することができない
・希望した価格で売却できない場合もある
共有とする
分割
共同で所有し、管理を行う 不動産を残すことができる
公平に分けることができる
・売却や建替え、増改築にあたって、共有者全員の同意が必要
・代襲相続でなじみのない人と共有することもある

未分割
共同相続人の間で話し合い(協議)がまとまらず、分割しないで被相続人の名義のままにしておく場合があります。
これは、申告不要で相続税がかからない場合に多く見られます。
しかし、遺産分割未了のまま、不動産を被相続人の名義のままにしておくと、被相続人の孫や曾孫の世代まで遺産分割の問題を残すことになります。そうすると、相続人の数も増え、それぞれの相続人の関係も希薄になっているため、ますます協議が困難となるケースが増えます。

【コラム執筆者】
佐々木・魚谷法律事務所
弁護士 魚谷 和世