里道や水路(法定外公共物)の占有・払下げ・境界確認

掲載日 : 2014年2月4日

一般的に道路や河川は公共物であり、道路法、河川法、下水道法などの適用や準用を受けています(法定公共物)。
しかし、公共物でありながら、法律の適用や準用を受けないものを法定外公共物といい、代表的なものに里道や水路があります。

里道とは?
明治期以前から自然発生的に形成され、又は地域住民等によって作られ公共の用に供されていた、あぜ道(農道)・狭い路地・山道などがこれに該当します。

里道の写真

これらは、明治初期には地租改正に伴う官民有区分の実施により国有地に分類されました。
明治9年に道路は「国道」・「県道」・「里道」に分類され、大正8年に旧道路法の施行に伴い、里道のうち重要なものが市町村道として認定されました。
このため、市町村道として認定されなかった里道は国有財産でありながらも市町村の認定外道路となり、道路法の適用外となりました。

水路とは?
明治期以前から自然発生的に形成され、又は地域住民等によって作られ公共の用に供されていた、農業用水路、用悪水路(雨水・雑排水)、溜池などがこれに該当します。
用悪水路は都市化により下水路となり、現地で確認することができない場合も多く見られます。

里道と水路の写真

これらは、明治初期には地租改正に伴う官民有区分の実施により国有地に分類されました。
その後、明治29年に制定された旧河川法において、普通河川(※)は法の適用外となりました。
※普通河川
一級河川、二級河川、準用河川のいずれにも該当しない小河川で河川法の適用がない。
水路はこれに含まれる。

このため、昔からの農業水路などは国有財産でありながらも河川法の適用外となりました。

公図における里道と水路
法務局の旧土地台帳の附属地図(公図)では、2本の長狭線で囲まれた無地番の土地に、里道は赤色で、また水路は青色で着色されているため、里道は赤線、水路は青線とも言われます。

旧土地台帳の附属地図の青線と赤線

なお、現在の公図には赤色や青色で着色されておらず、「道」や「水」の表示があるのみです(下図参照)。

公図における里道と水路

里道と水路の幅
3尺から2間(0.91cm~3.64cm)程度が多く見られます。

昔の尺間法の長さで言うところの1尺は30.3cmなので、その単位で決める事が多いのです。
里道や水路の幅に関して明確な規定はありませんが、水路は2尺で60cm、里道は人が通れる幅で3尺以上となると91cmとなります。
もちろん、それ以上になる里道や水路も見られますが、尺単位で広くなることが多いです。

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【コラム執筆者】
フェイスフル登記測量
土地家屋調査士 仲田 隆司