生命保険契約の死亡保険金受取人と税金│FP 出原健司

掲載日 : 2017年10月24日

死亡保険金受取人の指定
生命保険契約は保険者(保険会社)と契約者(申込者)が契約を行います。
死亡保険金受取人を指定することになりますが、保険金受取人は契約者と同一人である場合と、契約者以外の第三者である場合があります。

契約者 保険会社と保険契約を締結する人
被保険者 保険の対象となる人
保険金受取人 死亡保険金などを保険会社から受け取る人
(被保険者は受取人になることができません)

受取人が第三者の場合、被保険者の同意がなければ、生命保険契約の効力は生じません。
被保険者が知らないところで生命保険契約が締結され、被保険者を故意に死亡させたりするようなリスクを回避するためです。

受取人指定の際の税金面での注意点
保険金受取人を誰にするのかは、税金が異なるためとても大切です。
契約者や被保険者は、受取人が誰でも良い訳ではなく、特定の人に保険金を残してあげたいという思いから、受取人を決定するでしょう。
しかし、以下の通り税金の種類が異なるため、よく検討する必要があります。

  契約者 被保険者 受取人 税金の種類
契約者=被保険者 A
(例・夫)
A
(例・夫)
B
(例・妻)
相続税
契約者=受取人 A
(例・夫)
B
(例・妻)
A
(例・夫)
所得税
契約者・被保険者・受取人が異なる A
(例・夫);
B
(例・妻)
C
(例・子)
贈与税

生命保険は一般に長期契約です。その間に家族関係や人間関係が変わる可能性もあります。
受取人の指定は、税金のみならず、相続財産の配分調整に重要な意味を持ちます。遺言書に明記し相続人が安心できるように伝えておくことができれば万全です。契約者は受取人をいつでも変更することができます。
複数の受取人に配分割合を指定することもできます。

【コラム執筆者】
株式会社リアン
FP 出原 健司