マンションの専用使用権とは?

掲載日 : 2013年11月27日

専用使用権とは
マンションは専用部分と共用部分に区別されます。
専用部分とは、一般的にマンションの部屋のなかとイメージするとわかりやすいと思われます。次に共用部分とはそれ以外の部分で、エントランスや廊下、階段、エレベーターなどをイメージするとわかりやすいかと思います。

上記イメージから、共用部分とは、マンションの区分所有者全員の共有であるということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

しかし、共用部分でありながら、特定の区分所有者が独占的に使用できる部分があります。この部分は、一般の共用部分と区別して専用使用部分といい、また使用する権利を専用使用権といいます。

具体的には以下を挙げることができます。

  • 各部屋の設置されているバルコニー
  • 1階の部屋に設けられた専用庭
  • 契約等により専用使用権が認められた駐車場・トランクルーム等

また、区分所有者ではない第三者に専用使用権が与えられることもあります。一例としては、屋上に広告看板の設置を認める場合などが挙げられます。
なお、専用使用部分や専用使用権は区分所有法で用いられていませんが、標準管理規約第2条において定義されていますので、一度ご参照になられるとよろしいかと思われます。

専用使用権が設定される場合
区分所有建物の共用部分や敷地は、原則として各区分所有者が自由に使用することができます。
ただし、次のいずれかに該当する場合、専用使用権が設定されます。

  • 管理規約にその旨の定めがあるとき
  • 集会の決議があるとき
  • 共有者全員の同意があるとき

専用使用権の制限
専用使用権はあくまでも共用部分の一部であり、専有部分とは異なるため、その利用には制限があります。
例えば、バルコニーを居室に改造したり、温室を設置したりすることはできません。バルコニーは、火災等の緊急時においてマンションの住民全体が利用することを目的として築造されています。こうした理由から、バルコニーに避難の妨げとなるような設備の設置が認められていないのです。

通常はマンションの管理規約や使用細則で使用方法についての制限が設けられているので注意が必要です。
なお、専用使用権には使用料がかかることが多く見られます。

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【コラム執筆者】
アクアス司法書士・行政書士総合事務所
司法書士 和田努

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