特定道路と接続することによって決まる容積率の緩和

掲載日 : 2013年11月8日

前面道路の幅員が6m以上12m未満であり、敷地が70m以内で特定道路に接続している場合、容積率が加算(緩和)されます(建築基準法第52条第9項)。
※特定道路とは幅員15m以上の道路をいいます。

この規定では、容積率の計算上、前面道路の幅員が加算されることにより、本来使える容積率よりも大きな容積率を使えるようになります。
(広幅員道路に接する敷地の容積率と、それに隣接する狭い幅員の道路に接する敷地の容積率との間に急激な変化が生じるのを防ぐため)
容積率の加算は、特定道路までの距離に応じることとなっており、次の計算により求められます。

(Wr + Wa) × 60%または40%(※) = 容積率

Wr : 前面道路の幅員
Wa : 前面道路幅員に加える値
※用途によって乗じる数値が異なります。

加算される前面道路の幅員
前面道路の幅員に加算される値は次により計算します。

前面道路幅員に加える値
Wa
Wa=(12-Wr)×(70-L)/70
Wr : 前面道路の幅員
 L  : 敷地から特定道路までの距離

容積率の緩和の計算例

用途地域:商業地域 / Wr(前面道路):6m / L(特定道路からの距離):35 m
  • Wa(前面道路幅員に加える値)
    (12-6)×(70-35)/70 = 3m
  • 前面道路とみなされる幅員
    Wr + Wa = 6m+3m = 9m
  • 容積率
    9m × 60% = 540%

本来であれば、360%しか使用できない地域です(6m×60%)。
しかし、特定道路からの距離が70m以内であるため、容積率の緩和により、540%まで使用できることになります。

【関連コラム】
前面道路の幅員によって決まる容積率の限度

【コラム執筆者】
坂口建築計画
一級建築士 坂口晃一