定期借地権とは③建物譲渡特約付借地権|弁護士 浜本光浩

掲載日 : 2017年6月26日

定期借地権は、一般定期借地権、建物譲渡特約付借地権、事業用定期借地権等の3つの類型があります。

建物譲渡特約付借地権とは
1)特約の付加
「借地期間が30年以上経過した時に、借地上の建物を地主に譲渡すること」を特約することにより成立する借地権です。
建物の所有権が地主に譲渡された場合、借地人と地主が同一人物となるため、借地権が消滅することになります。
普通借地権、一般定期借地権または事業用定期借地権の契約に、上記特約を付加することにより成立する契約となります。

2)建物の譲渡
地主が借地上の建物を相当の時価で買い取ることを指します。

契約の目的
土地の上に建築する建物の用途に制限は設けられていません。
対象が個人の住宅から法人の事業用建物まで幅広く想定されています。

建物譲渡特約付借地権の契約方法
建物譲渡の特約を除き、借地借家法の規定が適用されるため、契約方法についての規定は特に定められていません。
つまり、口頭でも可能となりますが、後日の紛争を避けるためにも、特約を含んだ契約の内容を書面により明確化しておくことをおすすめします。

なお、地主(土地所有者)が建物所有権移転請求権保全の仮登記をすることで、地主は建物の所有権の譲渡を受け得る権利(特約)を第三者に対しても明確にすることができます。

【関連コラム】
定期借地権とは①3つの類型
定期借地権とは②一般定期借地権
定期借地権とは④事業用定期借地権等

【コラム執筆者】
きっかわ法律事務所
弁護士 浜本 光浩