民事調停とは②メリットとデメリット│弁護士 浜本光浩

掲載日 : 2017年5月14日

民事調停は、話し合いが基本となる解決法なので、訴訟を提起して判決を得る場合より紛争を穏やかに解決することができます。

民事調停のメリット

  • 手続きが簡単
    申立てに特別の法律の知識は必要がありません。簡易裁判所に申し立ての記載例が備え付けてあるのでそれを活用できます。
  • 費用が低額
    訴訟に比べ、手数料が安く、利用しやすくなっています。
    例)調停を求める事項の額が10万円までは500円、10万円から20万円までは1,000円、90万円から100万円までは5,000円。
  • 非公開
    調停委員は守秘義務があるため、第三者に知られたくない内容も安心して話をすることができます。
  • 話し合いが基本
    ご自身が合意していないのに調停が成立することはありません。
  • 当事者が直接話し合わなくても良い
    調停委員との話し合いが基本となります。相手方と直接話をするわけではないため、感情的にならずに話を進めることができます。

民事調停のデメリット

  • 出席への強制力がない
    相手方が調停に応じるか否かは相手方の自由です。相手方が故意に呼び出しに応じない場合でも、相手方が調停期日を失念した場合でも、裁判所からの調停期日呼出状が現住所に届いていない場合でも、相手方が欠席すれば調停手続を進めることは困難になります。
  • 調停期日は平日の午前10時から午後5時に指定される
    平日の昼間に仕事をされている方については、仕事を休んで裁判所に行くことになります。わざわざ仕事を休んでまで調停に出席するモチベーションがあるかが問題となります。
  • 話し合いが不調に終わることもある
    調停は話し合いが基本です。相手方が欠席しがちになり、話し合いが進まない場合も想定されますし、出席してくれたところで折り合いがつかない場合もあります。
    長い時間をかけ、何度も話し合いの機会を設けたにも関わらず、合意が得られない可能性もあります。
    ※ただし、一部でも合意ができていれば、その部分について調停調書を作成することもできます。

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民事調停とは①申立とながれ

【コラム執筆者】
きっかわ法律事務所
弁護士 浜本 光浩