不動産鑑定士とは?不動産鑑定業とは?

掲載日 : 2013年10月6日

不動産鑑定士とは
不動産鑑定士は、「不動産の鑑定評価に関する法律」により制定された国家資格であり、不動産の価格や賃料を求めるために必要な資格です。
不動産鑑定士になるためには、不動産鑑定士試験に合格し実務修習を修了した上、国土交通省に備える不動産鑑定士名簿に登録を受ける必要があります。

鑑定評価における独占的地位と義務
不動産の鑑定評価にあたっては、高水準の専門的技術を備え、豊富な経験が要求されており、不動産鑑定士でない者による鑑定評価は禁止されています(法36条)
また、不動産鑑定士以外の者がこれらの名称を用いることは禁止されています(法51条)。

こうした独占的地位を与えられている反面、公正妥当な評価を行うために、以下の義務が課せられており、違反した場合、監督官庁から懲戒処分を受けることになっています。
・業務に関する誠実義務(法5条)
・信用失墜行為の禁止(法5条)
・秘密を守る義務(法6条)
・鑑定評価書への署名押印(法39条)

不動産鑑定士の業務
不動産鑑定士は、不動産鑑定業者に所属し、以下のような業務を行っています。
・不動産の鑑定評価
・不動産の経済価値(価格や賃料)に影響する様々な要因の調査や分析
・不動産の利用、取引または投資に関する相談業務

対象不動産の価格や賃料は、税制(住宅ローン税制など)や土地利用の規制、地域の環境や対象不動産が有する個別性といった諸要因により影響を受けます。
不動産鑑定士は、価格等に影響を与える諸要因を調査・分析し、不動産の有効利用を判定し、適正な時価を判定します。すなわち、不動産鑑定士は、価格や賃料のみならず、不動産の適正利用に関する専門家でもあります。

不動産鑑定業とは
不動産鑑定業とは、自ら行う場合、または他人を使用して行う場合とを問わず、他人の求めに応じて報酬を得て不動産の鑑定評価を業として行うことをいいます(法2条)。
不動産鑑定業を営むためには、不動産鑑定業者として登録を受ける必要があります(法22条)。

また、不動産鑑定業者は、その事務所ごとに専任の不動産鑑定士を1人以上置かなければなりません(法35条)。

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【コラム執筆者】
株式会社クラヴィス鑑定事務所
不動産鑑定士 伊東 玉喜