相続不動産を分割する方法

掲載日 : 2013年3月28日

遺産の分割方法としては,一般的に次のような方法があります。

  • 現物分割
    現物分割とは,遺産そのものを現状のままの状態で,共同相続人に帰属させる方法です。
    現物分割にも,(ⅰ)遺産に属する個々の財産につき,物理的に分割することなく,現物そのものを共同相続人に単独所有の形で割り付ける方法,(ⅱ)遺産に帰属する個々の財産につき,物理的に分割した現物を共同相続人に単独所有の形で分配する方法などがあります。
  • 代償分割
    代償分割とは,共同相続人の1人又は数人に,遺産の全部又は一部を現物で取得させ,遺産を取得した者が他の共同相続人に対して代償金を支払う方法です。
    これは,遺産の全部又は一部を現物で取得する共同相続人に代償金を支払う資力がある場合に選択できる方法であるといえるでしょう。
  • 換価分割
    換価分割とは,現物分割や代償分割が不相当な場合に,遺産の全部又は一部を未分割のままで換価し,その換価代金を共同相続人どうしで分配する方法です。
  • 共有取得による分割
    共有取得による分割とは,遺産の全部又は一部を共同相続人全員又は一部の者の共有とする方法です。
    これは,共同相続人どうしの間に感情的な対立がない場合に選択できる方法であるといえます。しかしながら,共同相続人が将来に対立する可能性,共同相続人がお亡くなりになった場合に,相続人が多くなり,権利関係が複雑になる可能性などを考慮しますと,あまりお勧めできないように思われます。

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【コラム執筆者】
えにし法律事務所
弁護士 矢倉 良浩