木造住宅の耐震補強・工事のポイントについて

掲載日 : 2013年2月18日

木造住宅の耐震補強の主なポイントは「基礎の補強」・「壁の補強」・「接合部の補強」・「屋根の軽量化」です。

基礎の補強
基礎は建物が載る大事な部分ですが、昭和56年以前に建てられた住宅では鉄筋の入っていない無筋コンクリートやコンクリートブロックでつくられているものが多く、大きな地震で壊れたり建物が基礎の上からずれ落ちたりして倒壊する危険性があります。
そのため、鉄筋コンクリートで基礎を補強し、土台(基礎の上に載る建物の一番下の部分)とアンカーボルト等で緊結させることが重要です。

壁の補強
地震の横揺れに対して建物が壊れないように抵抗するのは、しっかりした強い壁(耐力壁)の部分です。
つまり耐力壁が多い住宅は地震に強く、逆に窓や扉が多く壁の少ない(または弱い壁しかない)住宅は弱いのです。
古い住宅の壁はあまり強くできていないので、新たに壁を増やしたり、既存の壁を筋交いや構造用合板などで強くすることで耐震性を高めることができます。

接合部の補強
また、木造住宅は壁・柱・梁・土台などが一体となって地震に耐えるようにできていて、その接合部が外れると効果を発揮できず建物の倒壊につながります。
古い住宅では接合部に金物があまり使われていないので、補強金物で緊結させる必要があります。

屋根の軽量化
そして、最も効果的な耐震対策は屋根を軽くすることです。
昔ながらの瓦屋根など重い屋根は地震が起こると大きく揺れ、建物を倒壊させる恐れがあります。
金属屋根などの軽いものに葺き替えることで建物重量が軽減され、作用する地震力を小さくできます。

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【コラム執筆者】
坂口建築計画
一級建築士 坂口晃一