お金よりもお金の成る木をあげましょう

掲載日 : 2013年1月18日

お客様より、将来の相続税の節税対策についてご相談された時に、よく申し上げることは「お金よりもお金の成る木をお子さんにあげた方がいいかもしれません」ということ。

例えば、相談者の方が個人で不動産賃貸事業をしているような場合、将来の相続税を節税するために、お金そのものをお子さんにあげるよりも所有している「家賃収入を生む賃貸物件の建物」をお子さんにあげるということです。

上の世代が賃貸物件を所有していると、年々家賃が上の世代に蓄積されていって、気づいたら莫大な相続税がかかってしまうケースを今まで多々見てきましたが、賃貸物件の建物そのものをお子さんにあげてしまえば、上の世代に財産(家賃収入)が蓄積されることがない上、下の世代は相続が実際に発生した時に、蓄積された今までの家賃収入で相続税を納税することができるのです。

建物と土地をセットでお子さんにあげると、多額の贈与税という税金がお子さんにかかってしまうため、建物だけをあげれば良いのです。入居率が高くて古い建物があれば最適です。入居率が高い建物であれば、将来的にお子さんがたくさんの家賃収入を得ることができる上、古い建物であれば建物の評価額が低いために、少ない贈与税の負担で上の世代から建物をもらうことができるのです。

お金をあげるのも良いとは思いますが、お金は使ってしまえばなくなります。お金の成る木(賃貸物件の建物)をあげれば、お金を使ってしまっても、木がまたお金を生み出してくれるというわけです。

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【コラム執筆者】
須田税理士事務所
税理士 須田浩之